インプラント

 
 
title_medical2.gif

インプラント治療とは

インプラントの語源
歯を抜いた際に、その失った部分を補うための治療法の一つです。
最近「インプラント」という言葉はよく耳にするけれど、詳しいことはわからない、という方も多いのではないでしょうか? 
そもそも「インプラント」とは、何かを「埋める」ことを意味する言葉で、医学の世界では整形外科の人工関節などを骨に埋め込む治療で多くの実績があります。

インプラントを推薦する理由
現在、インプラント治療ではまず、100%に近い純チタンでできた人工歯根(インプラント体)を歯のなくなった部分の骨に埋め込み、抜いてしまった歯の根の代わりを作ります。その上に差し歯の要領で歯を作ってゆきます。もう一度ご自分の歯を作るようなものですから、咬み心地はほぼご自分の歯と同じです。

人間の歯には、毎日とても大きな力が加えられています。お食事のとき、運動をするときなど、日常生活の中で歯は身体を安定させ、維持するためにたくさんの役割を果たしているのです。
何らかの原因で歯を抜くことになってしまった場合、インプラント治療が確立する最近まで、それらの大きな力を支える代替は、残っている他の歯に頼るしか方法がありませんでした。
しかし、それだけの力を他の歯で補うのは、リスクも多く、最終的にはその他の歯も失うという結果になってしまった、という経験を持っている方も多くいることでしょう。

インプラント治療は、歯を失った部分のみを治療する方法ですから他の歯に侵襲を加えることはありません。そして、しっかりと固定された、硬いものも咬むことのできる歯を回復することができるのがインプラント治療です。



インプラント治療の良さ


インプラント治療には、他の治療方法とは比較できない様々な良さがあります。
すっきりとした見た目、天然の歯と同じような噛み心地など、インプラントはご自分の歯に変わる「第2の永久歯」として活躍してくれます。 ここではインプラント治療が、歯の健康や日常生活にもたらす価値をご紹介します。

日常生活でのメリット

自分の歯と同じように食べることができる

インプラントは入れ歯と違い、骨にしっかりと固定されていますので、力をかけて硬い食べ物もしっかりと咬むことができます。噛みしめることで出てくるお食事の美味しい味を損なうことはありません。

また、お食事のときに食べ物が入れ歯の下に入り込んで痛い、嫌なにおいがする、などの悩みもありません。

歯を気にすることなく人前でも笑ったり、話したりすることができる

入れ歯のように、他の歯にかけた金属が見えることもありませんし、取り外して清掃する必要もありません。

お食事中、おしゃべりを楽しんでいる最中にも、外れることや、歯が見えることを気にする必要がなくなり、思い切り楽しむことができます。


歯の健康についてのメリット

歯を失った部分のみを治療でき、他の歯に負担をかけない

imp_il05.jpg
これまで失った歯を補うためには、周囲の歯がその負担を担う方法しかありませんでした。

基本的にインプラントは、歯を失った部分のみを治療する方法なので、他の歯を削ったり、過剰な負担をかける必要はありません。


失った歯の両側を削るブリッジ治療


歯を失った部分の骨がやせない

imp_il06.jpg
歯を失った後、歯の根を支えていた骨は力の伝達がなくなるためその役割を失い、ある程度の細さになるまで自然に吸収し、やせていきます。ブリッジにした場 合にもダミーの歯の下の骨はやせていきますので、次第に食べ物が詰まる、舌触りが悪くなるなどの症状が出てくる可能性があります。



歯を失い、やせてしまった歯ぐき

インプラントならば、咬む力をしっかりと骨に伝えてくれますので時間が経っても骨はやせません。


インプラントに適した症状


1.骨の量
建物で例えれば、柱を立てるところから始まるわけです。柱は土壌のしっかりした場所に立てることが鉄則であり、壊れない建物を建てる基礎となるでしょう。


インプラントも同じです。インプラント体を立てる土壌はつまり、骨。骨のしっかりとある部分に立てるのが最も安全なインプラントです。では、具体的にどのようにして骨の量を検査するのでしょうか。

■レントゲン写真による検査
第一の手掛かりは、歯医者さんで撮影する大きなお口全体が写るレントゲン写真です。
この2次元的なレントゲン写真で、ある程度のおよその骨の量がわかります。

imp_il07.jpg

■CT画像による検査
第二の手掛かりは、CT画像です。骨を縦に輪切りの状態で検査することができるので、骨の幅や、内部の構造まで、詳しくまで診査することができます。第一の手掛かりでは情報が不十分である場合には、CT撮影を行って診査します。


※右のCT画像の中で、矢印で示されている部分がインプラントを埋められる骨の量です。


imp_il08.jpg
上あご奥のCT画像
「私は虫歯が多くて、歯が弱かったから骨も無いと思う」、と考えている方がいらっしゃるかもしれませんが、実は歯周病の人の方が骨の量は吸収して少なくなっている可能性が高いのです。
万が一、骨が少なくなっていた場合でも、骨の移植や、新しい治療方法など、最新の技術が適応できることが多くあります。歯科医院でしっかりと診査をして、どのようなインプラント治療が適しているかを診断してもらいましょう。

2.歯周病
imp_il09.jpgインプラントは骨に支えられるため、骨が吸収する病気である歯周病は大敵です。もちろん、虫歯になる心配はありませんが、周囲に歯周病の歯が処置されないままになっていたり、インプラントの周囲に汚れが溜まればインプラント周囲炎という病気になり、インプラント治療は失敗してしまいます。



ですから、インプラント治療を受ける際には、歯科医院で歯周病のチェックや治療を受け、日頃からきちんとした歯磨きを心がけましょう。

もちろん、残っているご自分の歯を少しでも長く使っていくためにも、日頃の清掃は最重要ポイントです!

3.喫煙
imp_il10.jpg喫煙は歯周病だけでなく、インプラント治療にとっても大敵です。喫煙による血管収縮作用によって、口の中の粘膜内の血流が阻害され、組織全体の免疫力が下がります。



従ってインプラント治療直後の傷の治りが悪かったり、歯周病が治らない、インプラント周囲炎になってしまうなど、インプラント治療の失敗につながる悪影響がたくさんあります。もちろん、残っているご自分の歯を少しでも長く使っていくためにも、タバコを吸われている方はこれを機に、是非とも節煙、禁煙を心がけましょう!


治療の流れ

インプラントの基本的な治療の流れ

ここではインプラント治療の基本的な流れを詳しく見ていきます。インプラント治療は一度の手術のみで終わるわけではなく、手術後の治癒期間、仮歯の作成など、いくつかのステップがあります。
しっかりとした手順を踏むことで安全性も高まり、治療後も快適な生活が可能になります。

imp_m02_01.gif
imp_il11.jpg
インプラントを埋め込む顎の骨の量や質、形を診査するため、お口の中の型を取ります。
レントゲン撮影、また骨の状態によっては、CT撮影を行います。
imp_il17.jpg

imp_m02_02.gif
imp_il12.jpg
麻酔をしてから、骨を削りインプラントを埋め込み、蓋を取り付けて粘膜を閉じます。
1回法の手術の場合は大きめの蓋を取り付け、お口の中にその蓋が見えるようにして手術を終了し、2次手術は行いません。
imp_il17.jpg

imp_m02_03.gif
imp_il13.jpg
2回法を選択した場合には、治癒期間終了後粘膜を開けて、大きい蓋に取り替える2次手術を行います。1回法の場合には不要です。
  
imp_il17.jpg

imp_m02_04.gif
imp_il14.jpg
治癒したところで、仮歯を作り、実際に使用していただきながら形態や装着感などを確認します。
かみ合わせや強度に違和感があれば主治医と相談し、本歯の作成に向けてデータを集めていきます。
imp_il17.jpg

imp_m02_05.gif
imp_il15.jpg
仮歯の装着で得た情報を基に最終的な本歯用の型を採り、歯並びや色をチェックして作成します。
作成した本歯を装着し、治療が完了します。
imp_il17.jpg

imp_m02_06.gif
imp_il16.jpg
治療が終わった後も、定期検査をしながらきちんと管理していきましょう
  



インプラントの治療方法

通常の術式

インプラント治療には、1回法と2回法と呼ばれる方法がこれまで行われてきています。

1回法は、インプラント体を埋める手術のときに、大きめの蓋(キャップ)取り付け、お口の中にその蓋が見えるようにして終了します。

imp_il18.jpg


2回法では、手術の時には小さめの蓋をして歯肉の中にインプラントをしまっておいて、そのまま治癒させます。治癒期間終了後に、再度歯肉を少し切って、大きめの蓋に交換する手順が入ります。ですから、この方法を2回法と呼んでいます。

imp_il19.jpg


1回の方が手術が少なくて良いではないか、と思われると思いますが、骨の移植が必要であったり、細菌感染のリスクの高い場合などにはこの2回法を用いる方が安全であることがあります。最近では加えて、診断技術や、治療技術、器械類の発達によって、骨の状態が良い場合には手術の当日に仮歯を装着してしまう方法なども行われるようになっています。



また、骨の少ない、そのままではインプラントを埋めることのできない患者様に対しても、骨の移植、再生術も研究されてきています。以上の方法は、インプラント治療が確立してからこれまで行われてきた、インプラント治療の基本的な方法です。


インプラントとブリッジの違い

歯の欠損治療には、インプラント以外にも様々な方法があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、ご自分に合った方法をお選びください。

 インプラントブリッジ
入れ歯
総入れ歯
対応方法と
イメージ

歯の根の代わりになるチタンの棒を骨に埋め込み、その上に歯をかぶせていく方法
imp_il01.jpg
失った歯の両側の歯を削り、冠を橋渡しすることによって失った歯を補う方法

imp_il02.jpg
失った歯の周囲の歯に金属の留め金をつけて、取り外しの人工の歯を留める方法
imp_il03.jpg
取り外しの人工の歯を顎の上に載せる方法



imp_il04.jpg
対応本数
1本から、全ての歯を失った場合

数本失った場合
全部の歯を失った場合
周囲の歯や
顎の影響

歯を失った部分のみの治療で、周囲の歯に負担をかけない

歯を失った部分の骨が機能回復する為やせない
周囲の健康な歯を削る必要がある

大きな負担が健康な歯にかかる

歯を失った部分の骨がやせる

周囲の歯に留め金をかけるため、大きな負担が健康な歯にかかる

歯を失った部分の骨がやせる
顎の骨がやせる
審美
ご自分の歯に近い見た目
保険適用外の材料を選択すれば、ご自分の歯に近い見た目

留め金が見える部分もある
顎の骨がやせてくると、口元にしわがよりやすい
清掃
ご自分の歯と同様に歯ブラシ、スーパーフロス、歯間ブラシ等で清掃
ご自分の歯と同様に歯ブラシし、歯の無い所はスーパーフロス、歯間ブラシ等で清掃

はずして義歯の洗浄をする
支える歯も清掃
はずして義歯の洗浄をする
治療期間
顎の状態によって異なるが、4ヶ月から1年くらい
その後も噛み合わせのチェックなどは必要

周囲の歯の状態によるが2週間〜2ヶ月前後で装着
その後も調整必要
1〜2ヶ月前後で作製装着
その後も調整必要
欠点
簡単な手術が必要である

私費の治療となる
清掃性が悪くなり、支えている歯が歯周病や虫歯になる可能性がある

支えの歯に負担がかかり、将来的に折れる場合もある

歯を失った部分の骨がやせてくる

清掃性が悪くなり、支えている歯が歯周病や虫歯になる可能性がある

外出先などでも取り外しをしなければならない

異物感を感じやすい
異物感がある

食べ物が食べ辛い

硬いものが食べられない

浮き上がる、外れる心配がある

舌感が悪い、喋りにくい

外出先などでも取り外しをしなければならない


top.gif

 
 


静岡市清水区の歯科・歯医者 医療法人 社団 Smiles for all こじま歯科医院 一般歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科